
インターネットで知り合った場合、配偶者ビザは審査が厳しくなると聞きました。質問書には書かない方がよいのでしょうか。
質問書には事実を記載しましょう。 最近、インターネットで知り合ったと書くと審査が厳しくなる、あるいはクラブやパブといった飲み屋さん、結婚相談所で知り合ったと書くと不許可になるといった都市伝説があふれています。少なくとも「専門家にそう言われて不安だ」という相談が増えました。 営業のテクニックとして顧客の不安をあおるのはよくあることで、あたかも火事が起こると不安感を抱かせ、高い消火器を売ろうとする商法にも似ています。
今の時代、韓国恋愛ドラマのような偶然にロマンスがはじまる方が不自然です。 そして、知り合い方が悪い(?)からと言って不許可になる可能性が高くなることはありません。(一般的に友人の紹介や職場で知り合ったのは良い。ナンパは悪いと言われます。しかし、ナンパで出会っても真剣に交際している人は山ほどいるはずです。)
もちろん、インターネットで知り合った方も、飲みに行った先のクラブで知り合った方もこれまで許可になっております。結婚相談所の相談はありませんが、いわゆるマッチングサイトを含めればそれ自体が問題(不許可の理由)では無いと思います。 なぜなら、審査において大事なのはどのように知り合ったのかでは無くて、知り合った後から結婚に至る経緯と、在留資格を得て日本で暮らしていくことについてです。 むしろ、インターネットで知り合ったことや飲み屋で知り合ったことを隠そうとすると必ず不自然な点が出てきます。
大事なので繰り返しますが、交際・交流の経緯と今後の生活の見通しです。交際・交流の経緯と今後の生活の見通しをしっかりと立証できれば問題はありません。 そもそもインターネットで知り合ったのと道端で声を掛けたのとで何の違いがあるでしょうか。
健全な(?)出会い方とされる社内結婚ですが、同じ職場だったら婚姻に発展するきっかけになりやすいのでしょうか、そうであれば同じ職場では社内恋愛だらけにならなければおかしいでしょう。むしろ、相手を求めている人が集う結婚紹介センターの方が結ばれる確率は高くなるはずです。
結婚相談所で知り合うと不許可率が上がるとする根拠は何でしょうか。(たとえば、その結婚相談所からの申請に偽装結婚が多いという事実があれば話は別です。) 単なる『きっかけ』が不許可の原因そのものになると考えるのはやめましょう。嘘を書かずに事実に基づいた記載を心掛け、本質の部分に力を注ぎましょう。